近未来の展望:複数の宇宙とは?、宇宙人はいるのか?、不老不死は可能か?(ミチオ・カク)

 

Michio Kaku: Future of Humans, Aliens, Space Travel & Physics | Artificial Intelligence (AI) Podcast

ミチオ・カク氏は日系アメリカ人であり、理論物理学者。物理学者からみた近未来の人類と宇宙の姿を伝道するような本を何冊も出していて、今回はインタビュー形式で独自の考えを広めている。

 英語難易度:2/5

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https://www.youtube.com/watch?v=kD5yc1LQrpQ 

  • 今はなしているこの瞬間にも、どんどん宇宙が生まれている。
  • 宇宙人が来たとして、人間と価値観を分かち合うことは難しいだろう。ちょうど私たちが、リスと話そうとするように。
  • 宇宙人が来たとしたら、我々は滅ぼされるだどうか?SFで描かれているような恐怖に反して、我々に構いもしないのではないだろうか。私たちはなにも彼らの役に立つものをもっていないのだから。我々が価値があると思っているものは、彼らにとっては無価値だろう。
  • 宇宙人は自分たちに見かけが似ているだろうか。高度な知能を持つためには、双眼、親指、言語と等価なものがある必要がある。そういう意味では似ているかもしれないが、さらにサイバー化してコンピューターと融合しているかもしれないので、似ていないかもしれない。
  • 未来には、脳にチップを埋め込んでコンピューターとつながるだろう。映画のようなエンターテインメントも視覚聴覚経由ではなくて、脳にダイレクトに送られるようになる。コミュニケーションも脳と脳で直接伝達されるようになる。
  • 我々の存在をデジタル化することができるようになるだろう。肉体は死んでも、中身のデジタル化した中身は生き続ける。そうすれば、宇宙を光速で移動することもできる。自分の分身にその中身を注入することもできる。ちなみに、宇宙人はもう実現しているかもしれない。我々がこれに気付く技術がないだけだ。
  • ミトコンドリアにおいて遺伝子がコピーされるときにエラーが蓄積されることで我々は老いる。仕組みはわかっているので、これを克服することができれば不老不死も夢ではない。
  • 死ぬというコンセプトは日々身近なところにある。我々がライフステージを意識しているのも死ぬときが決まっているからだ。ある年齢で高校に行ったり、大学を卒業し、結婚をある年齢で意識するのも、人生に終わりがあるからだ。
  • アインシュタインは、ひも理論までたどり着けなかった。彼は3回の挑戦をした。1回目は特殊相対性理論、2回目は一般相対性理論だった。三度目に挑戦したときには、彼は視覚的なイメージをなくしてしまっていた。
  • 我々や地球、宇宙全体がシミュレーションであるという説があるが、おそらく違うだろう。宇宙に含まれる情報がとてつもなく多いからだ。我々は量子コンピュータのように情報量の多いものも手にしようとさえしている。そのような莫大な情報をシミュレーションできるコンピューターは(その宇宙自体を除いては)存在しないだろう。そして、進んだ文明が我々のような不完全な存在をシミュレーションする合理的な理由もない。
  • 太陽で起こるような核融合が実現できれば、ほぼ無尽蔵にエネルギーを生み出すことができる。現状では、安定に反応を維持することが難しいのだが。
  • 火星探索には意味がある。何らかの理由で地球に住み続けることができなくなったときの保険として。仮に6度火星の温度を上げることができれば、極地にある氷は解け、水の惑星へと変わる。衛星を設置するなどすれば、6度上昇させることは可能だろう。