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英語学習のための海外Youtube映像のレビュー

【英語で観るYouTube】実業家が語る、なぜ成長しようとするマインドセットが重要なのか?

英語のYouTubeの中から、面白かったものを紹介していく。

Tom Bilyeuは実業家。自身のYouTubeチャンネルでは聞き手になっていることが多いが、今回は語り手として実業家としての持論を展開している。前半は成長をうながすマインドセットについて、後半は理想的な食生活についての内容。

www.youtube.com

ここでの英語は難しい。種類としては、米国英語とイギリス英語が7:3くらいで話されている。対談のなかで、面白い部分を要約して紹介したい。

ハイライト

  • 聞き手の心に響くようにするには、内容と同じくらい、語り方が大事である。まるで演じるがごとく。単に言いたい内容を伝えることではなく、熱意をともなったメッセージを発信することで相手に響くのである。話すペース、リズム、声のトーンを変えていくことも有効なツールである。加えて、意図的に大きく表現したりリアクションしたりすることで、話し手の脳もプラスの刺激を受ける。体から発する動作と脳は互いにつながっているからである。(1:34
  • 理想的なのは、「学び続ける者」というアイデンティティを身に着けることだ。そうすれば、例えば逆境にあっても柔軟に学び続けることができる。その時々の成功や失敗にも左右されない。結果によらず、学ぶという目標でみると前進しているからだ。しかも、学ぼうとする心を持つことで、ほかの人の批判する言葉に対して傷つくことがなくなる。なぜなら、いかなる批判の中にも、自分を向上させるためのヒントがあるからだ。(24:11)
  • 繰りかえしにはパワーがある。ポジティブな言葉を繰り返せば、やがてはそれが現実になる。たとえそれが無理でも、ネガティブなことを繰り返さないだけで効果がある。自分の中で繰り返しているポジティブな目標が、およそ実現できないとしてもそれでも良い。むしろ、その目標に毎日向かっているプロセスによって、自分自身をプラスに評価するようになる。実業家としても、これは必要なことである。自分自身を信じることができなければ、他人に自分の考えを信じさせることなどできないからだ。(36:38)

 

最初のポイントである、事実を伝えるだけにとどまらず、声のリズムや抑揚を変えながら話すスタイルというのは、映像を見ると本人が実践しているのがわかる。今回の語り手だけでなく、テスラのイーロン・マスクなど、実業家の話し方をよく聞いていると、必ずしも話の組み立てが論理的なわけでもなく、内容が簡潔なわけでもないことがわかる。しかし、熱意を込めて、思いやビジョンを伝えるという点でのエネルギーやテクニックは卓越したものが見える。

企業や学校では、論理的な文章や伝え方に重点がおかれがちで、そういったスキルの教育を受ける機会はあると思う。それにプラスして、どのように話し方を演出すれば、自分の考えや信条を聞き手に売ることができるかという、いわばパフォーマンス観点での情報の発信のしかたを、これからはもっと啓蒙してもよい気がする。

 

面白そうだと思ったら、観てみてください。