【YouTube映像レビュー】心と体にまつわるレクチャー

 外国のYoutubeビデオクリップから、面白かったものを紹介する。今回のテーマは、心と体の調子を整えて、パフォーマンスを上げるにはどうすればよいか。

 

Sleep your way to happiness

寝るということはどういうことか。科学的には、質の良い眠りは幸せへのカギへとなっているようだ。

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  • 寝て起きる体内時計は、地球が24時間単位で昼と夜を繰り返すという環境に適応して生まれたものである。
  • 血圧、倒れて死亡する確率(午前中に多い)、知的な作業効率(早朝に悪い)に一日のなかで規則的なリズムがあるのも、この体内リズムによって引き起こされる。
  • 我々は3割の時間を眠りに費やしている。近代になり明かりが安価に提供されてから眠りは時間を無駄につかうものとみられがちになってきた。
  • 【情報処理】眠っている間に、情報の処理が進められ、起きているときの活動がクリエイティブになる。意識が向く方向もネガティブになる。
  • 体内時計は、目から入る光によって補正される。目の中の補正用の光を受容する細胞によるもので、これはモノを見る細胞とは異なるものである。
  • 日が暮れた後に光を見ることで、体内時計は遅れる。逆に、日の出前後に光をみると、体内時計は進む。
  • 睡眠の習慣が短くなることで、昼間にコーヒーなどの刺激物をとり、寝る前にアルコールなどの睡眠導入剤を飲むというループに陥ってしまう。

How To Optimise Your Brain Health with Dr Rahul Jandial

脳外科医が脳科学の立場から、日々のパフォーマンスを最大化するにはという観点で話題を提供する。日眠り、食事が与える脳への影響。中でも面白いのは、リラックスした状態で実力を発揮するFlow Stateといわれる状態(https://youtu.be/8HzqKg4lPH4?t=1101)についてのディスカッション。スポーツ選手が本番で持っている実力を発揮するときや、外科医が手術を執り行うときには、プレッシャー下でのパフォーマンスが要求される。理屈であれこれと手足の動きを考えるでもなく、失敗したらどうしようと前頭葉でマイナスの考えを巡らせるでもなく、できるだけ普段どおりの動きをすることが必要だ。プレッシャーがかかった状況でこの状態を実現するのに鍵になるのが、意識しながらの深くゆっくりとした呼吸だということを、脳科学の立場から説明している。

インタビューアーも医者であるので、医者同士の対談という設定も面白い。

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